苦痛と苦悩

 9月20日に市立芦屋病院で緩和ケアの勉強会がありました。緩和ケアとは一般的に
癌などによって生じる痛みに対する治療法を指します。しかし特別公演での大阪大学
の恒藤先生のお話は当初の予想とは違ったものでした。先生の言われるには我々医師は
患者さんの痛みなどの苦痛を救うことはできるかもしれないが、患者さんの持つ苦悩を救う
ことはできないということです。確かに、世の中には治療の困難な病気や、良くなるまでに時間を要する
病気がたくさんあります。このような病気を持っておられる方の、解決できない悩みに対して
は我々医師も無力な存在だといつも思い知らされます。このようなときはせめて、自分自身
の人間性を充実させて、患者さんの悩みに誠実に向き合うことで、いくぶんかは
患者さんの気持ちを癒すことができるのではと考えます。