全身を診ること

 患者さんを診察するとき、常に気をつけていることがあります。忙しくなりますとつい
患者さんの訴えることに引っ張られて、のどが痛いと言えば、のどだけを診てお薬を
出したりしがちですが、当院ではたとえ明らかに風邪であると思われる方でも、血圧や
脈を測り、聴診器を当て全身を診るようにしています。これらのことは英語でジェネラルレビュー
(全身チェックというような意味)と言いますが、研修医のときに叩き込まれました。
一番ありふれた病気は風邪ですが、患者さんが風邪といってこられても、風邪でないことが
よくあります。風邪で受診された方の尿検査をしてみると、肝炎の可能性があると分かったこと
があります。また2週間以上続く咳の方の鼻の中をのぞいてみると、奥に膿(うみ)様のものがあり
副鼻腔炎に気付いたことがあります。以上、偉そうなことを言いましたが、院長も
時にジェネラルレビューがおろそかになることもありますので、看護師には院長が
やるべきことをやらないときには注意してもらうよう頼んでいます。