超音波検査は強い味方 その2

 超音波検査はレントゲン検査による被爆を考える必要がなく
手軽に何回も行えるという点で非常に有用な検査です。
 前回は心臓超音波について説明しましたが今回はそれ以外の
超音波検査について述べてみます。当院では循環器内科を標榜
しておりますが、もちろん循環器以外の病気の方もたくさん来られ
ます。このような方の診察にも超音波検査は大変有効です。
 超音波で病気の診断をするときには、診断のカギとなる所見を
常に探します。逆に言うとこのカギとなる所見があれば、その時点
で診断が確定することになります。以下に実例を示します。
 一人の男性が土曜日医院の受付終了時間の間際に来られました。
腹部を触診してみますと、右下腹部に痛みを訴えられました。さっそく
超音波検査をしますと虫垂(盲腸)が腫れており、虫垂炎を示唆しました。
虫垂の周囲にも炎症が及んでおり、土曜であることから経過を観察
するだけでは不十分と考え救急病院に紹介しました。病院からは
虫垂炎で翌日手術をしたと報告がありました。このように超音波検査は
切迫した状況でどのような対処をするかを決定する場合、非常に有用です。
 もちろん超音波検査にも弱点はあります。検査前の診断で非常に疑わしい

場合、病気がないということは超音波の所見のみでは困難です。逆に言うと
超音波検査のみで病気を否定する時は、特に慎重になる必要があります。
 このように超音波は専門外の病気の診断にも威力を発揮します。