下駄の雪

 患者さんを診ていて、何となく勘が働くことがあります。

例えば外来で普通に診察をして帰そうとして、気になって

血液検査をしてみると大変な検査の異常があり、あわてて患者さんに

連絡したことが最近もありました。ただこのとき何故、血液検査をした

のかと言われてもうまく説明できません。強いて言えば、何となく

胸騒ぎがしたというような感じでしょうか。このような勘は、長い道のりの

なかで下駄の底についた雪のようなもので、別に自慢できるような

ものではありません。しかしそれなりの経験を積んできた、ごほうびと考え

れば、年をとるのも悪いことだけではないなと思います。

 ー踏まれても ついてくるのか 下駄の雪ー