年配の方のパニック値 -こんなときは必ず医者に診せてくださいー

 先日、藤田保険衛生大学の救急総合内科の岩田教授の講義を聴く機会がありました。
その中に「高齢者のバイタルサインーパニック値ー」と言うお話があり、非常に大切な事ですので
皆さんに一部をご紹介させていただきます。バイタルサインとは血圧、脈拍数、体温、呼吸数などの
生体の情報のことを指し患者さんの健康状態を反映しています。
パニック値とは一般にあまりなじみのない言葉ですが、バイタルサインでこのような値があれば、
医者も患者さんの家族も急がないといけないといけません。
パニック値は、バイタルサインでこの値があれば、直ぐに何らかの処置をしないと、
患者さんの生命に危険が及ぶ可能性のある、究極の警報とご理解ください。
 私も長年医者をしていますが、患者さんのバイタルサインがパニック値をきたしたことを、
見たり聞いたりしますと、今でも背筋がスーッと寒くなります。ただしご家族の方は
決してパニックにならないで、すぐ医者に診せてください。以下に実例を示します。

1) 血圧:上の血圧が90mmHg以下
2) 脈拍:1分間に脈拍が50以下あるいは130以上
3) 体温:38℃以上もしくは、35.5℃未満(体温が低いことも要注意)
4) 呼吸数;1分間に25回以上もしくは8回未満

 この中で呼吸数は一般の方は測るのは難しいので、前述の岩田先生から教わった
こつを伝授しましょう。
 患者さんの呼吸を20-30秒真似てみてください。そうして今の患者さんの呼吸が、
大変しんどそうな呼吸であると感じれば、何か問題があると考えて良いと思います。 
いつもこのようにバイタルサインを測ることは難しいと思いますが、
患者さんの様子が、いつもと違うときに測っていただくと早めの処置に
つながると思います。患者さんをいつも世話しておられる、ご家族の直感は
当っていることが多いことを常々感じます。