在宅患者 たかが発熱されど発熱
在宅の方や施設入居の方で、熱が出たと相談受けることがよくあります。
ただ大抵の場合は、発熱は風邪などのウイルス疾患によることが多く、
電話で血圧、脈拍などのバイタルサインを聞いて、経過観察の指示で済ます
ことがほとんどです。ただ肺炎、尿路感染症や胆道などの重症の感染症で
感染した臓器から細菌が血液中に入った状態を敗血症と言いますが、
これは絶対に見逃してはいけません。敗血症は治療が遅れると、治療に時間を
要したり、命に危険が及ぶことがあるからです。ここで介護をされる方でもある程度
敗血症が起こっていることを疑うポイントを説明します。
1、血圧が100mmHg以下であること
2.呼吸が1分間に22回以上であること
3.意識障害のあること
呼吸数はいちいち数える必要はありません、患者さんに合わせて呼吸してみて下さい
自分の呼吸と比べて速い、苦しそうにしていると思えば、呼吸は速いと考えて間違いありません。
意識も難しく考えず、いつものお父さん、お母さんと少し違うと思えば、意識障害を疑う必要があります。
上記の3つのポイントのうち、2つ以上あれば、敗血症を疑う必要があるとされています。
敗血症の治療には、数時間以内の抗生剤投与や点滴など、緊急の処置が必要です。
このような場合にはただちに担当医にご連絡下さい。
カテゴリー:お知らせ | 2018年7月22日