シニア医師の映画日記令和5年11月 フレイル予防に映画鑑賞を
先日、神戸市営地下鉄湊川駅近くのパルシネマしんこうえんで映画を観てきました。当日は「close/クロース」と「怪物」の2本立てでどちらも大変見ごたえのある映画でした。
まず「close/クロース」です。幼なじみの2人の少年がまるで兄弟のような楽しい日々を過ごしていました。2人が草原を走るシーンが印象的です。この幸せは永遠に続くかのように思われましたが、2人が学校の同じクラスに入学したことで少しずつお互いの心にすれ違いが生じ、最後には悲劇的な結末が。https://closemovie.jp/
次は「怪物」です。小学生の息子を持つ母親は最近、息子の意味不明な行動に振り回されます。ある日息子がケガをしており、問い詰めると担任の先生から暴力をふるわれたと答えたので母親は学校に乗り込みます。そこで母親は学校の事なかれ主義の対応に不信を募らせますが、その後事件は以外な方向に。物語は登場者のいろいろな視点から複雑に構成され最後の最後まで結末を読めない緊張が持続します。自身最後の映画音楽作品となった坂本龍一さんの音楽も最高です。映画『怪物』 公式サイト (gaga.ne.jp)
どちらの映画も共通して少年期特有の危うさ、悩み、葛藤をリアルに描いています。この年代の少年は親の知らない秘密や、いろいろな悩みを抱えていることを考えさせる内容です。
パルシネマしんこうえんは湊川公園の下にある小さな映画館です。昼間の上映は基本的に2本立てです。上映される映画は各国の映画祭で好評だったものが選ばれておりあまり尖った映画ではなく比較的、皆が受け入れやすい映画を上映している印象です。しかもうれしいことにシニア割引があり、良質な映画2本立を低料金で見られることでコスパは最高です。皆様もお暇があれば是非お出かけになってください。パルシネマしんこうえん (palcinema.net)
カテゴリー:お知らせ | 2023年11月26日