最近観た映画「カモンカモン」
最近アマゾンプライムで映画「カモンカモン」を観ました。有料ですが絶対お勧めです。
『カモンカモン』という映画は、さまざまな事情から甥を預かることになった伯父との心の葛藤と、2人の心のふれあいを描いています。このようなストーリーでは、ぎこちない関係の2人が次第に心を通わせ、感動のラストを迎えるという展開がよくあるパターンですが、本作はそうした典型を外れています。2人の間に交流が生まれたとしても、最終的に大人は、たとえ親であっても子供の心を完全に理解することはできないという現実をしっかりと描いています。
映画内で挿入される子供たちへのインタビューには、時に大人の私でもはっとさせられる内容が含まれており、子供たちの感性の鋭さは印象的です。この映画は、単に「よかった、よかった」というハッピーエンドではなく、むしろオープンエンドであり、これから何が起こるか分からない人生を迷いながらも前に前に進んでいくことを、「カモンカモン(Come on, come on)」と示しているのかもしれません。終了間際の絵本の引用のシーンが感動的です。
「我々はどこかの星に生まれて、この地上で生きるために時間の川に飛び込み、幸せで悲しく、豊かな人生を送る。そしていつか星に還ることとなったら、この不思議で美しい世界との別れがつらくなるだろう」
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カテゴリー:院長のひとりごと | 2024年11月4日