コロナ後の新しい生活
最近の報道でも日本の新型コロナ感染症の検査陽性者及び重症者数は着実に減少しており、ようやく新型コロナ感染症が一息をつくような様相となっています。通勤電車の乗客も以前に比べ増えており、芦屋駅のショッピングモールも客が増え活気を取り戻しています。しかしながら長かった感染蔓延の時期を経て、ようやく皆がコロナ後の新しい生活に期待を膨らませた時期に、新たに南アフリカでのオミクロン株が発生し、また眼前に暗雲が立ち込めてきました。オミクロン株のことについてはまた最後に述べます。
この2年間の世界的な新型コロナ感染症蔓延の時期に、幸いなことに日本での感染者数、死亡者数は低く抑えられています。この原因は専門家の間でも不明とされていますが、いくつかの可能性が挙げられています。まずマスク、咳エチケット、ソーシャルディスタンスなどの感染対策に国民の協力が得られていること。あるいは菅前総理の号令の下、驚異的なスピードで推し進められたワクチン接種事業による高いワクチン接種率も一つの要素ではないかとされています。さらに国民皆保険により諸外国に比べて医療へのアクセスが良く、日頃の健康管理ができていることなども要因として挙げられています。また日本を含め東アジアで欧米に比較して感染の頻度が少ないことよりウイルスの感受性に人種差があるのではないかとの考えもあります。コロナ感染蔓延の長いトンネルの中で、最近になりコロナへの対処法がある程度見えてきました。新型コロナの感染予防にはマスク着用やパーティションなど飛沫感染に対する対策が最も重要とされています。またこれらの飛沫対策が感染力の強いデルタ株にも有効であったとされています。このことより現在の時点で最もコストをかけずに行える対策は、マスクなどによる飛沫予防策です。個人的には戸外で人と2m以上の距離をとれる場合にはマスク着用は必要ないのではと考えますが、電車や商店など公共の場所においてはマスクを着用しましょう。また鼻マスクやマスクと顔の間に空間が空いているとマスクの効果も減弱しますので、マスクの正しい着用を心がけてください。外出から帰ったらこまめな手洗いを心がけましょう。ここまで書いてくると結構べたなことを言っているようですが、結局コロナの感染予防は今までの感染対策を辛抱強く繰り返すということに尽きると思います。
最後にオミクロン株について述べます。南アフリカで発生したこの変異株は感染性が高いとされていますが、はっきりしたことはまだわかりません。ただデルタ株大流行の例もあり、今回は韓国や日本でも検出されたことを見ても、決して対岸の火事では済まないと思われます。政府はいち早く帰国日本人以外の入国を全世界から停止しました。もちろんこの措置でオミクロン株が日本に入ってくることを阻止出来るかは分かりません、ただ仮に日本に入ってくるとしても少しでもその時期を後にずらすことが必要です。入国停止の措置で時間を稼ぎ、その間に新型コロナワクチンの3回目接種や経口治療薬等の準備を行い、仮にオミクロン株の蔓延が起こったとしても、その感染のピークの山を低くすることが必要です。
これから年末になり誰もがうきうきとする行事が続くと思います。皆が楽しむときでも、まだまだ一定の注意が必要です。くどいようですが、年末年始は皆様くれぐれも飛沫感染対策や手指消毒などの基本的な感染対策を忘れず行動して頂くようお願い致します。
カテゴリー:お知らせ | 2021年12月4日