神戸市東灘区(甲南山手) 内科・循環器内科 高血圧・糖尿病・高脂血症・心不全


つじもと内科・循環器内科

新型コロナ感染者への保健所の対応の変更について

この原稿を書いている時点でもまだまだ新型コロナ感染症の感染拡大の勢いは衰えておりません。直近の神戸市のホームページのデータによれば、本年8月14日の時点で神戸市では新型コロナ感染症で入院中あるいは自宅療養などで療養中の方は35,535人にのぼり、数日前からまだ少しではあるが増加傾向にあります。このように多数の方が療養中であることにより、保健所の業務は繁多となり連日厳しい対応を迫られております。そのため神戸市は医療機関で新型コロナ感染症(検査陽性)と診断された方の中で軽症・低リスクの方への保健所・保健サンタ―の対応を当面の間変更することとなりましたので皆様に情報を共有させていただきます。
 具体的には65歳未満で無症状・軽症かつ低リスクの方には保健所・保健センターからの電話連絡はしないこととなりました。

リスクが高いかどうかは保健所が医師から提出された発生届けと陽性者が自分で入力する「療養のための質問票入力フォーム」で判断します。ただし重症化リスクのある方(65歳以上、基礎疾患のある方、妊婦等)には病状確認のため保健所が電話連絡を行うとのことです。
 このように電話連絡がなくなったことで不安に思われる方もおられると思いますが、保健所は体調が悪化した場合には「自宅療養フォローアップセンター」に連絡するよう案内しております。また療養のための質問票入力フォームに入力された方には、登録されたメールアドレスに健康観察入力フォームが送られてきます。この健康観察入力フォームに入力されることで保健所が感染者の健康状態を把握することとなります。詳しくは神戸市のホームページをご覧ください。
 最近の当院での新型コロナ感染症感染者の特徴として、マンションなどの気密性の高い空間での家庭内感染が多いように感じます。新型コロナ感染症には飛沫感染が重要な因子とされていますが、エアロゾルも同様に重要であるとの意見があります。患者が発生する飛沫はマスクである程度防ぐことができますが、エアロゾルは患者が咳などから発生したあとに、しばらくその場にただよいます、このエアロゾルを吸入することにより感染することがあると言われています。飛沫に対する対策にはマスクが有効ですが、エアロゾルに対しては換気が大切です。感染者が自宅におられるときは可能であれば出来る限り終日換気をお願いいたします。専門家の意見では換気は終日行うことが望ましいとのことです。そのため換気スイッチはオフにしないよう注意書きなどを貼り付けてください。また2か所以上窓を開けて空気の流れを作ることが良いとされていますが、自宅の構造的に換気が困難な場合には空気清浄機やオゾン発生器などを使うことも有効です。

カテゴリー:お知らせ   |   2022年8月15日

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