自分は熱中症にならないと思っていませんか
7月の中旬となり急に暑さが厳しくなりました。梅雨の時期の蒸し暑さと
あいまって今が熱中症の起こりやすい時期であることは、前回の熱中症に関する
記事で申し上げた通りです。今回は熱中症というものがありふれた病気であり
いかに見逃されているかについて注意を喚起したいと思います。
皆さんによくご理解いただくために、医者の私でも自身が熱中症になったのに
気付かなかったという経験をお話しようと思います。何年か前に家族で夏に淡路島に
遊びに行ったときのことです。暑いさなかに公園で何時間か過ごして、急に頭がずきずき
としてきました。そこからホテルまで車を運転している間、頭痛が全然おさまりませんでした。
ここまで来ると賢明な皆さんはお察しと思いますが、この症状は熱中症の重症度Ⅱ度ですね。
医者ともあろうものが、なんと危険なことをしているのでしょうか。
このように熱中症になると、正常な判断ができなくなり、どんどん深みにはまってしまうことが
あります。皆さんも熱中症の汗が多量に出る、立ちくらみ、吐き気、ずきずきする頭痛、
体のだるさなどの症状に充分に充分ご注意ください。軽い熱中症であれば休憩をとり
体を冷やして、前回述べたように経口補水液などで水分、塩分を補給すれば比較的速やかに
回復します。
カテゴリー:お知らせ | 2012年7月15日