神戸市東灘区(甲南山手) 内科・循環器内科 高血圧・糖尿病・高脂血症・心不全


つじもと内科・循環器内科

  • » お知らせ »
  • » 肺炎球菌ワクチンのご案内 〜肺炎をきっかけに“弱らない”ために〜

肺炎球菌ワクチンのご案内 〜肺炎をきっかけに“弱らない”ために〜

肺炎は「きっかけ」になる病気です

肺炎は、単なる感染症ではなく、
**体力の低下(フレイル)を一気に進めてしまうきっかけになる病気**です。

実際の外来でも、

* 入院後に歩く力が落ちた
* 食事量が戻らない
* そのまま活動性が低下してしまった

といった経過をよく経験します。

## ■ フレイル・サルコペニアとの関係

肺炎にかかることで

* 安静による筋力低下(サルコペニア)
* 食欲低下による栄養状態の悪化
* 活動量低下による生活機能の低下

が連鎖的に起こります。

その結果、
**「元の生活に戻れない」状態になることも少なくありません。**

## ■ だからこそ「肺炎を起こさない」ことが大切

重症な感染症(侵襲性肺炎球菌感染症)はもちろん重要ですが、

それ以上に日常診療で大切なのは
**一般的な肺炎(非侵襲性肺炎球菌感染症)を予防すること**です。

肺炎そのものを防ぐことで、

* 入院の回避
* 筋力低下の予防
* 生活の質の維持

につながります。

## ■ ワクチンでできる予防

肺炎球菌には多くの種類がありますが、最近のワクチンでは

* より広い範囲の菌をカバーし
* 実際の原因菌の約80%に対応

できるようになっています(従来は約56%)。

## ■ 新しいワクチンの特徴

現在の結合型ワクチンは、

* 抗体の質が高い(IgG抗体)
* 免疫記憶が働き、効果が長く続く
* 高齢の方でもしっかり反応する

という特徴があり、
**フレイル予防という観点でも意義のあるワクチン**です。

## ■ 重症化する感染症について

肺炎球菌が血液に入るような重症感染症では、

* 約5人に1人が死亡
* 後遺症が残る場合あり

と報告されています。

## ■ このような方におすすめです

* 65歳以上の方
* 体力の低下を感じている方
* 肺気腫、慢性閉塞性肺疾患、心臓病・糖尿病・呼吸器疾患のある方
* 最近、食事量や活動量が減っている方

## ■ 最後に

肺炎は「治る病気」であっても、
**その後の人生の過ごし方を変えてしまうことがあります。**

だからこそ、

**肺炎を防ぐこと=元気に生活を続けるための予防医療**

と考えています。

ワクチンはその一つの有効な手段です。
接種料金などについてはどうぞお気軽にご相談ください。