痛風について
先日、2月9日にラジオ関西の「みんなの健康相談」で痛風についてお話をさせていただきました。
痛風とは男性に多い病気で、足の関節、典型的には親指の付け根の腫れと激しい痛みをきたします。
血液の中の尿酸が上昇することが原因となり、肥満、運動不足、暴飲暴食が誘因になるとされています。
痛風発作とは関節に沈着した尿酸が結晶となって関節に激烈な炎症を起こすことを言います。
痛風発作の急性期は痛みをとにかくコントロールすることが大切で鎮痛剤で痛みを抑えることが
治療の中心となります。この時期に血液の尿酸を下げる薬を飲むと、痛風発作を悪化させることが
ありますので飲まないでください。痛風の方は発作のときしか来院されませんが、実はここからが大切です。
急性の関節の腫れが治まってから、通常発作後2週間頃から尿酸降下剤を服用して、血液の尿酸を下げて、
関節に沈着した尿酸をゆっくりと溶かす必要があります。そうしないと尿酸が沈着したままの状態だと、
発作が繰り返し起こる可能性があります。治療の目標としては大体2-3か月くらいかけて
血中尿酸値を6.0mg/dlまで下げることが必要です。痛風は尿酸の沈着症であると言えます。
適切な治療で発作の再発を防ぎましょう。
カテゴリー:お知らせ | 2013年2月18日