中年期の高血圧と認知症の関係
高血圧は脳卒中や心筋梗塞、狭心症などの血管障害の原因となることが
知られています。しかし中年期の高血圧と、以後の認知症の発症に関係が
あるとの報告が散見されるようになりました。有名な久山町研究では
同町の65歳から79歳までの住人682人に対して15年前の中年期の
血圧が将来の認知症の発症にどのような影響を与えるかを検討しました。
その結果中年での高血圧は、老年期の高血圧のあるなしにかかわらず
老年期での認知症発症の危険因子であるという結論が得られました。
このように認知症予防という観点からも高齢に至る以前の中年期
からの血圧コントロールが重要となります。
カテゴリー:院長のひとりごと | 2014年3月30日