生きてるだけで丸儲け
気がつくとこの6月で医院を開業してから8年になります。まがいなりにも
この8年間なんとかやっておれましたのも地域の皆さまの支えのおかげと
深く感謝しております。何故今頃になって開業8周年のことを言うかといいますと
単純に医院経営に追われて、つい忘れていたというのが本当のところです。
そもそも患者さんに良質な医療を提供し続けるためには、医院の安定した経営が
絶対条件です。ただ昨今の厳しい医療状況から、医院に患者さんが来られるのを待って
いるだけでは不十分で、在宅医療などで地域にどんどん出ていかないと経営が成り立たない
のが実情です。ただ開業して良かったと思うこともたくさんあります。例えば病院勤務と違い
患者さんの日々の問題については、他人に頼らずある程度自力で結論を出す必要があり、
文献を調べたり、専門医に聞いたり相当努力しました。生活がかかっていますから
こちらも必死です。最近では開業前の自分と比べ、控えめに見て8年前より
少しはましな医者になれたかなと思います。これはお金に代えられない財産です。
明石屋さんまさんの娘さんの芸名はIMALUと言いますがこれは、さんまさんの
口癖の「生きてるだけで丸儲け」から来ているそうです。医院もなんとか経営
できていれば、一応は満足すべきではないかと最近思うようになりました。
カテゴリー:院長のひとりごと | 2015年7月26日