最近読んだ本 「患者様」が医療を壊す  岩田健太郎著

最近、神戸大学教授の岩田健太郎先生の、上記表題の本を大変興味深く読ませて
いただきました。題名はかなりデリケートな内容であり、こちらのコメントも慎重を期する
必要がありますが、一読する価値はあると思います。筆者は最近の医者と患者の関係の
悪化の原因をアメリカ的な過度の患者の権利意識の高まりが、原因ではないかとしています。
患者が自らの権利意識を背景に、医者に過度の要求をすればするほど、医者から
得られるべき良好な結果(最良の医療)を得ることが困難となると説いています。
そこで筆者の提案するのは「お医者さんごっこ」です。即ち医療の場で患者は医者を専門家として
信頼し任せる、また医師は患者に媚びるのではなく、充分にコミュニケーションをとって全力を
尽くす。このように患者も医者も振舞う(演技する)ことが、患者と医者の関係を改善することの
近道であるとしています。確かに医者も人間ですから、患者から信頼されれば能力以上のものが
出ることもあります、豚もおだてれば木に登るです。結局、患者と医者は決して対立するものでもなく、
またどちらかの力関係が上ということではなく、お互いを尊重してコミュニケーションをとることで
良い医療が得られるのではないかと考えます。