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インフルエンザに気をつけてください   追伸コロナも増えています

少し旧い情報で恐縮ですが、本年12月初めの時点で神戸市での定点当たりのインフルエンザ20.60でありインフルエンザの報告数が増加してきました。これに反して新型コロナ感染症の報告数は1.15であり、今後どうなるかは分かりませんが、現在のところインフルエンザが流行の兆しがあり新型コロナがやや下火となっている状況です。

 今回は今後流行すると考えられるインフルエンザについて説明させていただきます。まずインフルエンザに限らずどのような感染症についてあてはまりますが、一般的な手洗い、うがいなどの感染対策の徹底をお願いいたします。特にインフルエンザは罹患者が咳をしたときの飛沫を吸引することで感染頻度が高いためマスクの着用は大変有効です

 インフルエンザワクチンは感染を完全に阻止するものではありませんが、インフルエンザの重症化を予防するとされており、本ワクチンは65歳の高齢者、60~64歳で基礎疾患を有する方(いわゆる高リスク者心臓、腎臓、呼吸器、免疫不全など)が適応となります。当院でのインフルエンザワクチンの接種は残念ながら終了いたしましたが、高齢者、高リスクの方、リスクの高い方のご家族は年明けにも早急に接種をお済ませください。

 以上のような注意をされてもインフルエンザの感染を完全に予防することはできません。インフルエンザの特徴としては38℃以上の発熱、喉の痛み、咳などの上気道症状、倦怠感などの全身症状があります。このような症状は新型コロナ感染症でも認められるため症状だけでは両者を区別することは困難です。ここで最も大切なことはインフルエンザの治療では発症48時間以内にインフルエンザ治療薬を投与しないと治療薬の充分な効果が期待できないということです。最近新型コロナ感染症の検査が普及しており、かなりの頻度で発熱のあるときに新型コロナ感染症の検査がなされるようになっています。ただ事情はよく分かりませんが、インフルエンザ、新型コロナ感染症の同時検査が世間ではあまり行われていないように感じます。そのため新型コロナの検査のみをして陰性であれば、そのまま様子をみてしまうことをよく見かけます。強調しますが今の時期では新型コロナ感染症でなければインフルエンザを疑う必要があります。38℃以上の熱があり、上記のような上気道症状、全身症状があり同時検査キットをお持ちでない方は出来るだけ早く医療受診を受診してください。

 最後にインフルエンザの治療薬について簡単に述べます。インフルエンザにおいても他の高熱をきたす風邪と同様に解熱剤の投与などの対症療法が大切ですが、ここでは詳細は省略させていただきます。

 当院におけるインフルエンザ治療薬については現状、当院ではオセルタミビル(商品名タミフル)とバロキサビル(商品名ゾフルーザ)のほぼ2択です。オセルタミビルは依然よりインフルエンザの治療に用いられており、一般的にインフルエンザの発熱期間を約1~2日短縮するとされています。この薬は後発品もあり安価であることが特徴です。また妊娠している方はインフルエンザの重症化の可能性のある高リスク群とされていますが、この薬は妊婦にも使用可能です。ただし使用される際にはできれば産婦人科のかかりつけ医に確認をお願いいたします。最後にバロキサビルにつきご説明いたします。バロキサビルは治験にてオセルタミビルとほぼ同等にインフルエンザによる有熱期間を短縮するとされています。またこの薬の特徴としてオセルタミビルと比べ、有意なウイルス量の減少効果があり、発症早期にウイルス量が減少することにより家庭内での感染の蔓延を防ぐ効果が期待されています。さらにB型インフルエンザに対しては他のインフルエンザ治療薬に比べより有効との報告があります

 インフルエンザ治療薬は上記の有熱期間の短縮の他に、重症化予防の効果があります。基本的には高齢者、高リスク者には治療薬投与が必要ですが、上記のようなリスクのない方でも重症化する可能性は否定できませんので、インフルエンザの方には薬の禁忌がない限り全例に治療薬を原則投与することとしております。以上、インフルエンザ感染について説明させていただきました。何かご質問があれば診察の時などに院長にお尋ねください。

以上は年明けの記載ですが、最近の感覚ではインフルエンザとともに新型コロナウイルス感染症も増加しているような印象です。令和6年1月24日

カテゴリー:お知らせ   |   2024年1月24日

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