神戸市東灘区(甲南山手) 内科・循環器内科 高血圧・糖尿病・高脂血症・心不全


つじもと内科・循環器内科

インフルエンザ予防接種を受けましょう

いよいよ11月となり今年も残り少なくなってきました。寒くなりますと例年、インフルエンザや、かぜの流行が予想されます。メディアの報道では今年はインフルエンザの流行が例年より早く始まる可能性があるとされています。当院で明らかにインフルエンザと診断した方は、10月中はまだ2名にとどまっています。ただ38度以上の発熱のある方には常にインフルエンザを念頭において丁寧に診察するよう心がけています。一般にインフルエンザは、突然の高熱、節々の痛み、全身のなんともいえないだるさから始まり、咳などの上気道の症状はあとから現れることが多いのが特徴です。急に39度以上の熱が出た場合はまずインフルエンザを考えて医療機関に受診してください。最近ではインフルエンザでもあまり発熱されない方もおられます。個人的な印象ですが、熱が37度程度しか上昇しない場合でも、脈拍が1分間に100以上と、熱の割に速いときはインフルエンザを疑う必要があると考えます。前述のインフルエンザの方は、診察でのどに、インフルエンザに特徴的なイクラ状の赤いブツブツがあり、インフルエンザ迅速検査は陰性でしたが、診察所見からインフルエンザと診断し治療いたしました。後で聞きますと、患者さんは2日後には解熱しお元気になられたとのことです。インフルエンザの診断に迅速検査がありますが、この検査はインフルエンザ発症後早期では陰性となることがよくあります。厚生労働省の見解でも、迅速検査が陰性の場合でも発熱、症状などでインフルエンザを示唆する場合は、速やかに治療を開始すべきとされています。何故なら抗インフルエンザ薬は、発症後72時間以上を経過した場合に効果がない可能性があるからです。インフルエンザにかかった場合に重症になりやすいのは、お年寄りや小さな子どもです。お年寄りでは、肺炎を合併して入院が必要となったり、悪くすると死に到ることがあります。小さな子どもでは、脱水、熱性けいれんを誘発したり、肺炎を起こして入院することがあり、稀ですが、合併症のため命にかかわることがあります。
インフルエンザ予防にはワクチンが有効です。ワクチンはインフルエンザにかかることを防ぐだけではなく、かかってしまったときの症状を軽くすますことができます。特にぜんそく、肺気腫、心臓病、糖尿病などの慢性疾患を持っておられるかたは、インフルエンザにかかると重症化しやすいため、早めのワクチン接種をお勧めします。当院では10月よりワクチン接種を行っています。神戸市在住で65歳以上の方には、ワクチン接種費用の公費負担があります。接種費用など詳しいことはお問い合わせください。接種費用はホームページにも記載しております。13歳以上では、接種回数は1年に1回でもよいとされています。13歳未満の場合は2回が原則で、接種の間隔は2週間以上です。ワクチンの接種を受けてから体内の免疫ができてくるには2~4週間かかるので、少なくとも12月中旬までに接種をすませておいたほうがよいでしょう。

カテゴリー:お知らせ   |   2019年10月27日

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