心臓超音波検査は「ひらめき」が大事
10月2日に岡山で日本超音波医学会主催の心臓超音波検査の講習会に行ってきました。
朝の9時から夕方6時までびっしりと講義があり、相当ハードでした。しかし現在の心臓超音波
における、新進気鋭の先生方の講義は実にすばらしく本当にゴージャスな時間を過ごすことが
できました。この講義の中で特に印象に残ったことは、心臓超音波検査では患者さんの
心臓を観察するときの感覚を大切にすることが重要ということです。例えば検査で心臓がよく動いて
いるのか、そうでないかは別に測定をしなくても一瞬で分からないといけません。従来の
見解では心筋梗塞は分かるが、狭心症は心臓超音波では診断できないとされています。
しかし訓練すれば、狭心症発作で血液の流れの悪くなった、心臓の動きの異常(わずかな拡張の遅れ)
を、一目で判別できるようになる可能性があるとのことです。今後も心臓超音波では常に感覚を研ぎ澄まして、
瞬間の「ひらめき」を大切にすることが必要であると痛感しました。
カテゴリー:院長のひとりごと | 2011年10月5日