当院は発熱外来を行っております
本年も10月末となりました、メディアの報道でも新型コロナ感染症検査陽性者の数は着実に減少傾向です。緊急事態宣言の頃と比べてバスや電車の通勤時の乗客数も明らかに増えてきました。兵庫県が新型コロナウイルス対策として、県内全域の飲食店などに要請していた営業時間の短縮や酒類提供の制限は10月21日で全面解除されました。このように社会や経済がまた動き出す傾向が見られてきました。ただ状況が好転の兆しを見せてはいるものの、今後年末年始にかけて季節性にインフルエンザの患者数の増加や、新型コロナ感染第6波が発生する可能性もあり、まだまだ警戒を緩めることはできません。皆様も今までに学んできた手洗い、咳エチケット、ソーシャルディスタンスなどの感染対策を行い、少しずつご自身の生活を広げるようにしてください。
当院は発熱外来を設置し発熱患者の外来診療、検査を行っております。発熱外来ではインフルエンザの迅速検査と新型コロナの検査を行います。当院では兵庫県の認定を受け新型コロナ感染症のPCR検査を公費で行うことができます。以下、発熱患者診療の取り組みにつき説明させていただきます。当院では発熱された方からの連絡を受けた場合は、発熱患者を一般外来患者と時間的、空間的に隔離して診察を行います。具体的にはまず発熱患者の診察は一般患者とは別の診察室で行います。また発熱患者の対応は原則として11:30-12:30と18:00-19:00の時間帯で行います。発熱患者の診察、PCR検査に際しては、感染リスクを考慮して医師、看護師はマスク、ガウン、ゴーグルなどの個人防護具を着用して対応します。この場合院内トリアージ加算を算定させていただきますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
一般的に例年であればこれからインフルエンザの流行する時期となりますので、発熱患者に対してはまずインフルエンザ迅速検査を行います。迅速検査の結果でインフルエンザの可能性が少ないとされた場合には、患者の症状などを考慮し必要と判断した場合には新型コロナのPCR検査を行います。新型コロナの検査には15分で結果が判明する抗原検査とPCR検査があります。PCR検査の結果は現在では翌日には判明しますので、検査結果は当院より電話で連絡を行います。もしPCRの結果で新型コロナ陽性の場合には患者に検査結果を告知するとともに保健所への届け出を行います。またここでご注意いただきたいのですが、PCR検査が陰性でも100%新型コロナを否定できるものではありません。費用については、医師が新型コロナ感染を疑い、検査する必要があると判断した場合、検査にかかる自己負担はありません。ただし、受診に伴う初診料など、PCR又は抗原検査以外の費用については自己負担が発生しますのでご了承ください。よく患者さんから会社より陰性証明を求められたという話を聞きますが、当院では新型コロナのいわゆる陰性証明のようなものは発行しておりません。繰り返しますがPCR検査が陰性であるからと言ってコロナを完全には否定できません。発熱のある方は数日体調を観察し体調が回復した時点で出勤や外出を考えるようにしてください。
上記のように当院では発熱外来を設置し発熱患者に対応しておりますが、最後に発熱外来を受診する上で重要なお願いがあります。まず発熱の方の受診の際には必ず電話で確認し、直接連絡なしに来院することは絶対に避けてください。一般患者やスタッフの感染リスクを避ける意味で必ず事前に電話で連絡をお願いいたします。
カテゴリー:お知らせ | 2021年10月31日