危機管理マニュアル 最初にすべきことは
最近、本を読んでいると米国の航空機の事故に対する危機管理マニュアルについて
書いてありました。飛行機でエンジンの停止などが起これば、それこそ数分
以内に適切な判断を下さないと大変な事故が発生する可能性があります。このような
緊急事態が起こったときのため、操縦士や副操縦士がチェックすべき、航空機の事故対応マニュアル
があります。このマニュアルの1ページ目にまず最初にパイロットがしないといけないことが
書いてありますが、皆さんなんと書いてあるかお分かりですか。以外なことが書いてあります。
マニュアルの1ページにはまず「飛行機を飛ばしなさい」と書いてあります。飛行機を飛ばしなさい
とはまず最初に現在の飛行を安全に継続する状態を確保しなさい。アクシデントの原因は
安全な運行を確保したうえで、同時に判断しなさいということではないかと思います。
何か予想外のことが起こると、私も含めて起こったこと、目先のことの対応にとらわれがちですが
一番大事なことは現在の状況を安定させたまま業務を継続すること、操縦桿をはなさない
ことではないかと考えさせられました。
カテゴリー:院長のひとりごと | 2012年12月23日