神戸市東灘区(甲南山手) 内科・循環器内科 高血圧・糖尿病・高脂血症・心不全


つじもと内科・循環器内科

熱中症にご注意

 熱中症は暑さで体から水分と塩分が失われることにより起こる病気です。
もうすぐ梅雨明けとなり、急に暑くなりますが、熱中症の最初のピークは
まだ皆が暑さに慣れていない、梅雨明け直後に多いとされています。
熱中症の重症度分類としては、めまい、立ちくらみ、こむら返り、
大量の汗が出るⅠ度、頭痛、吐き気、体の虚脱感の出るⅡ度、
呼びかけに対する反応がおかしい、まっすぐ歩けないなどの神経症状
38度以上の高熱などを認めるⅢ度があります。このうちⅢ度は迅速な処置
が必要ですので、直ちに救急車を呼ぶ必要があります。
重症度Ⅲ度は熱中症により脳や腎臓、肝臓に障害をきたしたことを示し
医療関係者以外には診断が困難なため、見かけ上、Ⅱ度に見えても様子を
見ても良くならない、自力で水分、塩分を摂ることができない
方は必ず医療機関を受診してください。熱中症の治療としてはまず衣服を緩め
涼しいところに寝かせ、足の付け根やわきの下に氷嚢を当てる、扇風機などで
風を送って体を冷やすことが大事です。次に水分補給ですが、熱中症による
脱水には、水分とともに塩分を補給することが重要です。何もないときは番茶
で結構ですので、食塩をひとつまみ入れて飲ませてください。スポーツドリンク
でもよいのですが、一般の製品はナトリウムの含量が少ないため、経口補水液(飲む点滴)
がより有効です。簡単な経口補水液の作り方は以下の通りです。1Lの水に
小さじ1/2杯の食塩(3g)、大さじ4杯半の砂糖(30g)を入れ好みでレモンなど
を入れてください。経口補水液の条件を満たしているのは、市販のものではOS-1
という製品だけですが、薬局やドラッグストアーで販売しています。

カテゴリー:お知らせ   |   2012年7月1日

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