熱の高くないインフルエンザにご用心
そろそろ3月になろうとするのに、インフルエンザの勢いはまだまだ止まりません。
インフルエンザといえば38度以上の高熱が急激に起こり、それとともに体のだるさや
寒気、節々の痛みなどの症状が知られています。ただ最近、当院であまり高熱をきたさない
インフルエンザをしばしば経験します。先日も体温が36.8度でインフルエンザであった方が
おられました。熱の出ない原因としてはいくつか考えられます。まず市販の風邪薬を服用して
いる、あるいはインフルエンザ予防接種をしたため、症状が軽くなっているなどです。このような方は
まさか自分がインフルエンザであるとは分からないため、周囲の人にうつす危険性があります。
このようなタイプのインフルエンザでも、いくつかインフルエンザを疑うポイントがあります。まず
普通の風邪より倦怠感が強いこと、頭痛や節々の痛みをともなうことなどです。このような症状があれば
インフルエンザを疑い、受診することをお勧めします。また私の経験では、あまり熱が高くないのに
脈の速い場合は、インフルエンザであることが多いような印象を持ちます。インフルエンザでは
発症後48-72時間以内に、抗インフルエンザ薬を服用しないと効果が少ないとされています。
皆様も是非とも以上のことにご注意いただき、早めに医療機関を受診していただくようお願いいたします。
カテゴリー:お知らせ | 2012年2月29日