超音波検査は強い味方 その1
体のいろいろな臓器の状態を超音波で観察する検査を
超音波検査あるいはエコー検査と言います。超音波検査は
レントゲン検査と違い、放射線被爆の心配をすることなく、
繰り返し行うことができます。また患者さんを診察し不明な点を
その場で探触子をあてて詳しく調べることができ、患者さんの病態を
的確に理解する上で非常に有効な検査と言えます。今回は当院での
専門である心臓超音波検査(心エコー)について述べます。
例えば心不全の患者さんが来られたとします。最近ではBNP
という血液検査で、心不全があるかどうかの診断はかなり容易
になっています。ただ心不全の原因を調べたり、治療法を考える
とき、心エコーは欠かせません。心エコーで心臓の動きを観察
することができますが、心臓の動きの良い心不全と、動きの悪い
心不全では治療法が異なります。また心臓の弁膜の異常(弁膜症)
で心不全が起こることがありますが、心エコーでは弁膜症の診断
だけでなくどの程度悪いかも評価することができ、外科手術の適応の
決定や経過観察に有効です。以上、心エコー検査について述べました
とりあえず検査時間として30分程度いただければ、現在の心臓の状態
について一通り評価は可能です。ただし、ある程度まとまった時間が
必要なため、外来診察をしながらの検査は難しく、患者さんには
予約をお願いしています。
カテゴリー:お知らせ | 2014年9月28日